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  「本ができるまでの物語」
 
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本ができるまでの物語1章
第1話 まさか小説を書くとは!
第2話 行動エネルギー
第3話 信念の力
第4話 信念のやっかいな面
第5話 100%引き出す
第6話 本当に好きなことやる
第7話 エネルギー放出力
第8話 車輪は2つ
第9話 好きなことをやる特典
第10話 20世紀を超える
第11話 新しい精神の創造
本ができるまでの物語2章
第12話 果たすべき役割
第13話 社会に貢献する仕事
第14話 一貫した姿勢
第15話 あなたの支配者は誰
第16話 宿題を出す先生
第17話 会社を作ろう
第18話 アッパースイング
第19話 ネットで会社を作る国
第20話 規定が好き
 
Home > 本ができるまでの物語 > vol.1
本ができるまでの物語
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2002年10月15日
第1話
「小説を書こうとはまったく思っていなかった」
■ 逆説的な思いから生まれる力
正直、2、3年ほど前までは自分の人生の中で小説を書くという行為は私にとって最も縁遠いもの だった。それがなぜ今こうして小説を書いているのかと考えると私自身も不思議に思う。た だ、おもしろいことに気付いた。それは私の今の心持は2、3年前とまったく変化していないので ある。ということは、「自分は小説とは無縁だ」という気持ちが、実は私に小説を書かせた 張本人だということである。

小説を書こうなどと思っていなかったから小説を書くことになったというのはあまりに心理 としては矛盾している。しかし、皆さんにもこうした経験があるはずだ。こんなやつとは絶 対に付き合えないと思っていた友達となぜか1番の親友になっていたなどということがない だろうか。それは自分の中の評価の基準が変わったから起きた現象ではない。

むしろ、それは自分の中にこんなやつとは絶対に友達にはなれないという思いが、その友達 を自分の中で1番の親友にしたのである。評価の基準は今までと同じでありながら、それでも その友達と親しくなる、人間にはこうした不思議な感情があるのだ。

偉大な人物にしてもそうだろう。本田宗一郎、彼も世界のホンダと言われているあの大企業 を初めから目指していた訳ではない。そんなこと頭の片隅にもなかったはずだ。それどころ か始めから大企業にしようという概念が頭の中にあったなら、今のホンダは存在していなか ったに違いない。どちらかといえば、本田宗一郎は、大企業にする気などさらさらなかった ように思う。だから、ホンダは大企業になったのだ。

音楽の世界でもそうだろう。浜崎あゆみも夢に見ていたとはいえ、現実に何百万枚も自分が セールスする歌手に自分がなるとは想像していなかったのではないだろうか。まして今でも その感情が変わっていないからこそ彼女の歌は人々の心に伝わるのであって、彼女の心にた くさん売ってやろうという感情が芽生えた時、彼女の歌は魂を失うと思う。

人間には強く思いを念じることによって願いをかなえるという力とは別にこうした不思議な 力もある。いや、もしかしたら、逆説的な思いから生まれる力は強く念じる気持ちが別の形 になって表れた姿かもしれない。そう、この逆説的な力が私に小説を書かせたのであり、そ の力はつまり、揺るぎ無い信念と己のやりたいことをすることから産み出された力なのである。

第2話 人間の行動エネルギーの源になっているもの
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